設立趣旨
1.趣旨
今日の日本における医療技術の進歩発展は、国民の健康増進と福祉の向上に大いに寄与し、国民の生活をより豊かなものにしてきました。
とりわけ、我が国の医療技術は世界の中でも優れて高度であり、その技術の発展の裏には多くの医師による努力はもとより、医療技術の向上に携わる全ての者の研究開発の成果によるものであることは言うまでもありません。
しかしながら、今日の日本においては医師不足や地域による医師の偏在などが社会問題となるなど、医療に携わる者にとっては解決しなくてはならない問題が山積しているのも事実であります。
医師不足や地域による医師の偏在等の社会問題は、国や自治体の政策的観点からも解決すべき問題であり、一朝一夕に解決できる問題ではありませが、そのような状況の中でも、1人でも多くの優秀な医師を育成していくことが、現在の日本が抱えている解決すべき医療問題の一助になると私たちは考えております。
私たちはこのような現状のもとで、平成22年に横浜臨床腫瘍研究会(YCOG)を発足させました。
消化器癌及び乳癌の診断、治療の普及や新しい治療法の臨床研究などを通して、優れた医療技術と科学的な洞察力を併せ持つ、若手外科医師の育成を目的としております。
勉強会の開催、講演会の開催、臨床研究等の活動を通して、この3年間に36件の臨床研究を立ち上げ、学会発表や論文発表を行い、国内外に情報を発信し、大きな成果をあげてきました。
このような活動を行っていくなかで、組織としてより効率的かつ効果的に継続して運営するためには、臨床研究という活動の性質上、治験コーディネーターの雇用などこれまで以上に中長期に渡る見地での組織運営が必要となります。
その場合、臨床研究を支えるための安定した財政基盤の確立も必要であるなど、活動環境を整備することが重要であると思うに至りました。
そこで医療関係者をはじめとして、広く一般の市民を対象とし、外科臨床研究の立案及び実施により、新たな治療方法を創出すると同時に、研究活動を通して、医療技術をはじめとし た世界の最新医療情報や治療方法を身につけた優れた外科医師を育成するための臨床研究支援に関する事業及び関係研究機関との共同研究の支援に関する事業を行うとともに、臨床研究の結果を地域の医療関係者や市民に広報するための普及啓発に関する事業を行う法人の設立の考想を持ち、ここに特定非営利活動法人 横浜臨床腫瘍研究会 (YCOG)を設立いたしました。
今後、保健、医療又は福祉の増進を図り、広く公益に寄与することを目的とし社会に貢献していきたいと考えております。
また、このような活動を行うにあたっては、公正かつ透明性の高い運営を行い、社会的な信用を得て幅広く活動し、そして、積極的に情報公開をしていくことで社会的信用も高めていけるよう法人の運営を行っていきたいと考えております。
皆様のご理解と幅広いご支援を賜りますようお願いいたします。
2.法人設立に至るまでの経緯
平成22年 横浜臨床腫瘍研究会(YCOG)発足
平成24年8月 特定非営利活動法人に向けての研究会開催
平成24年9月 特定非営利活動法人設立準備会開催
平成25年4月30日 法人成立
法人の名称:特定非営利活動法人横浜臨床腫瘍研究会YCOG
理事長 遠藤 格
副理事長 國崎主税
市川靖史
理事 舛井秀宣
秋山浩利
田中邦哉
福島忠男
監事 石川 孝